2008年01月23日

映画の魔術師〜ウディ・アレン「マンハッタン」

今死んだら、きっと「巨匠」と称されるであろうウディ・アレン。彼は、ちまちました世界を、ちまちまと描き続けてきた。もう既に、彼独自の世界については語り尽くされているのかもしれない。でも、書き留めずにいられない。やっと私は、彼の魅力の秘密にふれ、発見できた気がしたから。
ガーシュインの名曲「ラプソディ・イン・ブルー」とともに、ぱーっと幕を開ける「マンハッタン」。彼はまたしても、目の前の素敵な恋人とは向き合わおうとせず、届き得ない恋に舞い上がり、振り回される。やっと目がさめた彼が全力疾走したとき、彼をこよなく愛してくれた彼女は、新しい世界へ旅立とうとしていた。彼女は、時が経てば戻ってくると告げ、彼は再会の決意を強く胸に秘める。
…でも、見える。ウディ・アレンに慣れ親しんだ私たちには、彼のその後が、見えてしまう。次作では、間違いなく彼は失恋している。それは一年後かもしれないし、ひょっとすると翌日かもしれない。
たぶん、その原因は彼にある。「ふがいない自分は、彼女との再会に値しない」とのたまい逃げているか、ふっと熱がさめて「どうせ実るわけがない」と勝手に見切りをつけているか、はたまた新たな恋に浮き足立っているか…。
つくづく、恋は盲目。人の性はそう簡単に変わらない。それでも、唯一無二の一途なきらめきを見せる瞬間は誰にでもあるし、映画という世界の中で、夢は永遠に続く。
ウディ・アレンは、私たちに、映画の魔法をちまちまと披露し続けてくれている。それは、なんて素晴らしいことだろう!

cma

〜〜〜
「マンハッタン」1979年
監督・脚本・出演:ウディ・アレン
音楽:ジョージ・ガーシュイン
出演:ダイアン・キートン、マリエル・ヘミングウェイ、メリル・ストリープ
posted by staff at 00:25| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/80135018

この記事へのトラックバック

ショパンワルツ集 全音ピアノライブラリー
Excerpt: ショパンのワルツは優雅で気品に満ちたワルツです。ショパンは生前18曲ワルツを作曲したらしく、現在正確に知られている17曲がこのワルツ集に収録されています。どれも素晴らしい曲ばかりです。ぜひ一度は弾いて...
Weblog: なごみの記録
Tracked: 2008-02-10 11:16

負けても勝ち組w
Excerpt: てぃん★てぃんシゴきまくってもらって5諭吉くれるってどんだけww パチ屋行く前の軍資金集めの定番になってしまったw
Weblog: ドンパッチ
Tracked: 2008-02-16 17:10