2005年10月21日

トーリ&ソラノ

というわけで、今日も寝不足なのである。

せんだいメディアテークにて浅野忠信初監督作品である『トーリ』とそのメイキングドキュメタリーである『ソラノ』を観てきた後に安野モヨコ著作『シュガシュガルーン』を読んでしまったせいであるが。

『シュガシュガルーン』(略して『シュガルン』)はなかよしに掲載されている、魔法ものの漫画である。なぜ、そんなのを読んでいるかについては、いずれまた。

俳優さんの監督作品はどうにもよくわからないものが多いので、あまり期待しないでいった。

が。

かなり摩訶不思議な作品でこれがなかなか。

鳥を描いたアニメーションからはじまり、突然奇妙な雪原でのパフォーマンスにかわり(後に新感覚時代劇だと知る)、そこからアップテンポの音楽と映像がかっこいいスケボのドキュメンタリーに変わったかとおもうと、昭和のいるこいるの漫才がごく普通に流れ、ごく普通に大うけ、最後に首藤康之さんが海辺の夕日をバックにしたダンスで鳥のように壮大に舞うといった5つの短篇オムニバス構成である。

すなわち浅野忠信というひとりの人間から発された信号みたいなものをそれぞれのアーティスト達がそれぞれにうけて、それぞれに作ってつなげている。バラバラでありながら、それを受け返す浅野忠信のニュートラル感がそのごちゃごちゃを最後綺麗にまとめてしまい、思わず気持ちよくなって、エンドロールは寝てしまいました。

やはり、なかなかです。

そして、山岡信貴監督『ソラノ』。

『トーリ』のメイキングとして作られながら、トーリの2倍の長さであり、メイキング=おまけ感といったカテゴリーを突き抜けて、この作品はひとりだちできる面白さがある。
精神科医である名越康文の分析が普段は無口であるクリエーター達の口をわらせ、浅野忠信も含め、クリエーターってなんだ?に迫り、究極には原始的な意味で人間にとっての創造性ってなんだ?シンプルにいえば、創るってなんだ?の核心に手が届きそうな気になる貴重な作品。

気になる(「気になる」違いだが)といえば、アニメーションを担当したヤマタカさんだけが、「え??、体がきらきらひかってきている…?」と思い始めてからその後ずっーとエフェクトがかけられっぱなしになり、終いには口から何かながーいものが出てくるという奇妙な味付けがしてあるのだが、そんなわけのわからなさも非常に必然で面白いのである。ゲストの山岡監督いわく、見た後、あれはなに?と友達同士で議論してもらいということだが、それをふまえたうえで、「なんか気持ちが悪いので、ヤマタカさんの表情をエフェクト化してみた」ということであった(ん?どういうこと??)。

山岡監督は今日もメディアテークのぴあフィルムフェスティバルでゲストとして来場されます!

ちなみに、『ソラノ』の音楽担当は菊池成孔。

たまたま今同氏のアルバム『エリザベス・テイラー』を借りて聴いる。インテリジェンス溢れるムーディーなアルバム。朝からかけると、朝っぱらからムーディー…。SSS…。
posted by staff at 10:52| Comment(0) | TrackBack(1) | 浅野忠信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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